ザカタキ! 第5313号 -グレーゾーン-

★2020年7月27日(月)t-5313号★

チャオです〜!
こんばんは。

「後遺症」

でミチオさんです。

逆転人生

を見ました。

小学校で活動中、
突如、心停止し複数の教員に介抱されながらも、
AEDは使われることなく、
搬送先の病院で息絶えた女の子と、
その後の両親や学校教員、教育長さんを取り巻く物語でした。

個人的には特に教育長さんの、
問題解決にあたる姿勢が胸を打ちました。

そして出来上がった、

ASUKAモデル

がたくさんの人命を救い、
実際に助かって元気に暮らしている人もテレビに出ていました。

番組全体を俯瞰して一つ気になったのは、

「心停止後蘇生して脳障害を負う可能性への言及がなかった」

ことです。

医療関係者が蘇生を試みる時、
迅速に且つ懸命に行う理由は、

「命を助けたい」

ということとともに、

「タイムロスはその後の重い障害につながる」

ことを肌身で知っているからだと感じます。

呼吸困難が続き、
血液の循環が緩慢で不安定になることは、
脳細胞や神経細胞に深刻なダメージを与えます。

物語として多くの人に紹介される場合は、どうしても

「メリハリの効いた美談」

が好まれ、

「一命は取り留めたけれどもQOLはグレーゾーンになった」

みたいな人の存在が省かれがちだと、
邪推かも知れませんが、感じた次第です。

ちなみに医療ドラマの大手術の場合、

「胸を縫合して終わる」

演出がほとんどですけど、愛息が受けた心臓手術では、

「縫合せずにガーゼをかぶせてICUで管理」

が一般的なやり方っぽい印象で、

「ガーゼを取り除けば愛息の内臓丸見えなのでは?」

という形容し難い緊張感に包まれながら、
毎日小一時間だけベッドの脇で面会した記憶が、
今でも鮮明に残っています。

「語られづらい事実をあえて語る」

というのは、こういう駄文ブログでこそ出来ることなのかも?
と感じる、
瀧株式会社代表取締役社長、
滝道生(タキミチオ)なのでした。

「死線は不意に誰にでも訪れる」

ということも忘れがちだと思います。


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*無断転載はほめられたことでは無いですが
何かに役立ててもらえると嬉しいのもまた事実です。
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