紙を漉き、紙を加工する。その過程に立ちはだかる苦難の壁。
我々が紙の仕事領域を広げてこれたのは、その壁と常に向き合い乗り越えてきた
先人の知恵と職人たちの創意工夫・技のおかげです。それらを思いきり開示!
"半端なことでは、うらら(方言で「自分たち」の意)のまねは出来ん。"
職人たちの秘かな自信と誇りがかいま見えます。
紙をつくる
機械を使って、手すきの紙の風合いを再現するために...。
職人達は、日々、苦悩し尽力しています。
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紙漉きの原点。その原理は極めてシンプル。
しかし、手仕事ならではの風合いが、やはり、手すきの紙にはあります。
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のりをつけた紙と、もう一方の紙を、一枚一枚手で貼り合わせる。えんえんと、1日中、くる日もくる日も...、
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原料を専用の金型に"ひっかけ"て、それを地紙にかぶせて模様をつくる。
戦後編み出された、越前和紙固有の技法です。
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装飾する
機械によるシルクスクリーン印刷。
インキのこんもりとした質感はそのままに、速く、正確に、たくさん刷ることが出来るのです。
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大雑把に言えば、紙をコーティング処理することが"どうさ"です。
古くから伝わる手法で"にかわ"を使う"にかわどうさ"とクリアーを吹き付ける"クリアーどうさ"があります。
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"ビシッ"とスジを通すのだ!金属のスジに紙を押し付けることで紙に折り目をつけます。
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形を整える
"断つ!"紙を数えて、揃えて、切る。この行程を経ないことには紙製品は仕上がらない。正確さと、丁寧さと、速さと、そのどれもがこの作業には要求されます。
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"ビシッ"とスジを通すのだ!金属のスジに紙を押し付けることで紙に折り目をつけます。
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角(かど)を丸くするから角まる(かどまる)。
"柱に取って付けました"風で、どう見ても"一点モノ"の設備で角ばっている紙の四隅を丸くします。
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金型を使って、"スコッ"と紙をくり抜いてしまうのです。
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基本四技(きほんしぎ)
紙を扱う者にとって基本の四つの技。これが出来なきゃお仕事にならない。
5、10、15、20、25、...、5枚ずつ紙をくって数えていく。包み枚数、出来高など、紙の数に関するあらゆることは、なんと"手で数えた"数を基に割り出すんです。
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仕上がった紙製品は、包まなきゃ出荷できないし、まず商品にならない。
だからみんなせっせと包む。
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あまり知られてないですが、紙は放っておくとたいていわん曲してきます。それを手や機械で直すのさ。
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紙をピンで洗濯物みたいにつるだけで、調湿や乾燥など驚きの効果があり、シワが入りにくくなり、のりの付き加減が良くなり、紙のくせが改善したりする。
とにかく、とりあえず、紙をつるのです。
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