TAKIPAPER。今はまだ、ただのしるし。
TAKIPAPERの名のもと瀧株式会社に関わる人々は常に等しく苦悩を強いられる。 毎日毎日ほとんど同じことの繰り返し、 時に現状よりはるかに困難なことを求められることはあっても、その逆はない。 全てを放り出したくなる衝動にかられることもしょっちゅう...。
これから先、さらなる苦難が彼らの行く手に立ちふさがり、時には TAKIPAPERを呪い殺したくなるかも知れない。
しかし、今まで出来なかったことが知らない内に出来るようになっている自分、 家族や友人たちが見当もつかない芸当を当たり前にこなしている自分に、 ふと気づく時がある。
彼らそれぞれの辛く果てしない旅の中で、 心を折られることなく困難に立ち向かい続けるなら、 いつの間にか見違えるほど成長している自分に気づく時が来るだろう。
そして彼らの苛酷な試練の正当な報酬として、 世界が彼らの持つ技、態度、あるいは彼ら自身を "凛々しいもの、かけがえのないもの"と認知した時、
その時彼らは初めて気づく、TAKIPAPERが彼らにとって船であったということを、 TAKIPAPERが彼らにとってその母体であり続けたということを。