★2013年5月14日(火)t-2694号★
チャオです〜!
こんばんわ。
「動機」
的にはミチビッチです。
遡ること3ヶ月ほど前、
一週間神戸に滞在しまして、
という、愛息
「智朗(ともろう)」
の発達を促すためのセミナーを受講しましたが、
最終日に、私は
「ドーマン法というリハビリ法の認知のために、
お金じゃない部分での協力は惜しまない!」
ということを参加者皆様の前で、
表明した次第です。
そのご縁で今週の日曜日に、
地元福井では初めて、
が開催されるのであります。
インターネットで、
「ドーマン法」
と検索すれば、
賛否両論の評価が存在するので、
それはもう、それぞれ各自の
「曇り無き眼」
で、判断いただくしか無いと思いますが、
私の個人的な見解では、
脳障害を抱える人とその家族には、
「障害を克服した人達も少なからず居る」
という情報を、
しつこいぐらいに届けるべきだと思っております。
思えば私は神戸のセミナーで、
Kさんという脳障害を抱えリハビリに邁進してきた、
10代の女性から頂いた文章に突き動かされたんですよ...。
私は、この神戸でのデモンストレーションは今日で4回目のお手伝いをさせていただく事になります。 そのたびにプログラムを始める前の自分を思い出すのです。そのころの私は、うつ伏せに床に寝かせてもらっても、腕でその場をクルクル回転するだけで、腹這いすら出来ませんでした。
触る物全てが気持ち悪く、手を使う事を自分で止めてしまいました。聴覚も何だかいろいろな音がそれぞれ大太鼓のように大きく聞こえ、しんどすぎる毎日でした。家中のありとあらゆる電気製品も耐えられないくらいうるさかったので、自分で歯ぎしりをして、このうるささをごまかすしかありませんでした。
食事も落ち着いて食べられずに、吐いてばかりいました。こういう聴覚の状態が普通だと思っていましたが、後になってこれが異常だと分かったのです。それが分かった時は本当に驚きました。
視覚は何だか歪んで見えていて、細部までしっかり見ることができなかったので、ちらっと見るのが精一杯でした。
味覚も異常でしたし、口の中の触覚も嗅覚も過敏すぎたので、何を食べても美味しく感じられずに食欲も殆どありませんでした。こんな最悪な所に生きていたのかと思うと信じられないくらいです。神戸のコースを受けるまでに1年待たなければならなかったので、療育センターに通いながら、両親が「親こそ最良の医師」を読んで、自宅で少しずつ腹這いと知性のプログラムを始めてくれました。
父がコースを取った時、私は腹這いが数十メートルは出来るようになっていました。コースの後、本格的にプログラムが始まったのですが、1週間後何と驚いたことに、高這いが出来るようになったのです。そして高這いの距離をどんどん伸ばしていきました。私のプログラムは、アメリカに行ってから、さらに膨大な量になっていきました。とてつもない分量に両親に助けて欲しくて、甘えて大泣きしたり、プログラムをストライキして動かなかったり、いろいろやりました。それでも、自分がどんどん変わっていくので驚きました。こんなに大変なプログラムなのですが、自分がこれだけ良くなると最初は思ってもみなかったので、感動の連続でした。
高這いの次に、頭上梯子のプログラムが入り、1日4キロぐらい達成すると、頭上梯子から1人で手を離して歩き出せたのです。
今度は何も持たずに家の中をどんどん歩けるようになり、外でも歩きだしました。次は坂道を下って走る準備に入っていきました。
その後、少しずつ平地でも走れるようになり、走る距離を伸ばしていきました。今では4.6キロを33分で走っています。視覚も格段に向上し、大人の本を楽しく読んで、いろいろな知識を深めています。
聴覚も格段に向上し、うるさいと思う事もかなり減り、何処に行っても困る事は殆どありません。
触覚もかなり向上し、パソコンでメールを送ったり文字を書いたり、作品を製作したり、クッキングをしたりと手を使って楽しんでいます。口の中の触覚も良くなり、歯磨きも少し落ち着いて出来るようになりましたし、味覚も良くなったのと併せて、何でも美味しく食べられるようになりました。今では、お母さんに「まだ食べるの?お腹大丈夫?」と言われるぐらいです。
全ての感覚と生理面と運動面、知性面が向上したので、いろいろな事に自分からチャレンジしたいと思えるようになりました。チャレンジする時のワクワク、ドキドキする感じが楽しいです。ここまで私が上がってこられたのも、ドーマン先生のおかげです。ドーマン先生がいらっしゃらなかったらどうなっていたかわかりません。考えただけでもゾッとします。
このプログラムをする上で、研究所のスタッフの皆さんの大きい支えがなければ、私も今まで続けられなかったと思います。いつでも分からない時には、的確なご指導を下さいますし、くじけそうな時には、直ぐに応援して励ましてくださいます。
ドーマン先生とスタッフの皆さんに心から感謝しています。そして、深い愛情で、一緒に必死で戦い続けてくれている両親に心から有り難うと言いたいと思います。
私からお願いがあるのです。このコースが終わって家に帰られたら、先ずブルーブックと「親こそ最良の医師」をもう一度良く読み直して下さい。
それから必ずプログラムを成功させるという強い決意を持って、どうしてこのプログラムをするのか、始める前によく説明をしてあげて欲しいのです。
もっともっといろいろな事が出来る楽しさを味わう為に。これからの自分の未来が輝く事を。このプログラムが必ず家族に幸せをもたらすことを。
お父さんお母さん方の深い愛情と大きい力で、苦しんでいる友達みんなの笑顔を引き出してあげて下さい。必ず光が差してくるので、決して諦めないで欲しいと思うのです。いつでもドーマン先生とスタッフの皆さんが手を差し伸べて下さいます。みんなが元気一杯、どんなことにでもチャレンジ出来る、明るい未来を目指して進めるように!!
以上、原文のまま引用させていただきました。
そして彼女は別の手記で、
「誕生日が人生最悪の日」
とも書いていました。
障害と言っても各人各様だと思いますが、
ある程度の認識は出来るが、
常に不快な情報だけが感覚として入ってくる、
そして体の自由は全くきかないので、
自分の意志で命を絶つことも出来ない、
そういうような状況に、
健常な人間が突然陥ったら、
恐らく発狂するのではないでしょうか...?
脳障害を抱える人というのは、
望んでもいないのに上記のような状況下で
生きていくことを強いられた、
「常に闘っている人」
なのだ!と、
Kさんの文章を読んで勝手に理解し、
「最優先は愛息」
であるものの、その他の人達にも、
「何か自分が出来ることは無いか?」
と考えた時に、
「障害克服の事例の存在」
を声を大にして伝えていきたいと思った次第です。
愛息がお世話になっている、
循環器系の主治医もおっしゃってましたが、
「先ずは試してみれば良い」
のです。
それで効果があれば素晴らしいし、
仮に効果が出なかったり、
思ったより費用がかかるのならば、
「やめれば良い」
だけのことです。
全ての時間は、
「問題解決」
を最優先にして使われるべきだと考える、
タキペーパーダイレクト店長、
プレドラグ・ミチビッチでございます。
街中で障害者っぽい人を見かけたら、
「戦士がいる!」
というようにとらえていただけますと幸甚です。
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*無断転載はほめられたことでは無いですが
何かに役立ててもらえると嬉しいのもまた事実です。
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