・・・といいますか、
か〜なり遠かったです、山形。
福井〜山形を往来しようとすること自体が相当珍しいのかもしれません。
日本海側を北へズ〜っと行けば簡単…、
と思ってたんですけど、大間違い!
いろいろと交通手段を検討したんですが、
今回は
新幹線で東京駅を経由して
行ってきました。
東京駅新幹線ホームの下で佇む係の人。
この時点で武生駅を出てから4時間経過。
初めて乗る新幹線つばさ号。
山形まで東京からさらに3時間ぐらいかかります。
そして3時間後…、
やっとの思いで山形駅にたどり着いた僕を
出迎えてくれたのは、
モチロン!
いかつ〜いセルシオ!
と、
我らがイタガキくんだったのでした。
運転しながら近況を語る三十路を迎えたイタガキくん。
桐紙があんまり売れないもんで、
毎日ではないものの
夜は日通のペリカン便でバイトしてる
そうです…。
苦境だな、イタガキくん…。
ただ去年わが社にやってきた時は、
お兄さんのものだったセルシオは
駐車場に入らないかなにかの理由で
イタガキくんが譲り受けたとのこと。
もう一軒の桐紙製造業者、
大沼桐紙製作所さんにもご挨拶に伺いました。
イタガキくんのご自宅の前。
そしてイタガキくんの仕事場。
道具なども整然と置かれていて、
僕の気のせいかもしれませんが、
神聖な空気が漂ってました。
よくよく聞いてみると、イタガキくんのお父さんが、
「職人は道具の整理整頓を怠るな!」
とおっしゃっていた様子。
岩手競馬所属の騎手の
イタガキくんのお兄さんが勝利した時のパネル。
お父上ご存命時の気合いの入ったパネル。
板垣邸内に飾られた奇麗な花。
山形県の名所、蔵王にある“お釜”にも
連れてってもらいました。
“お釜”の売店でイタガキくんにおごってもらった、
山形名物・玉こんにゃく。
飲み屋に飾ってあったモンテディオ山形のペナント。
しっかし立派な方が多いですよね山形県、恐れ入りました。
新たに桐紙に関して分かったことを書かせて頂くと、
・どうも大阪からやって来た人が山形で桐紙作りをはじめたらしい。
・桐紙に使う桐は、秋田のものに限る。
・昭和の初期は40〜50件の桐紙関連業者があった。
・為替の変動相場導入に伴う、急激な円高圧力で桐紙業者が激減した。
・年に一回の桐市場で桐紙の原木は調達される。
ということらしいです。
後、イタガキくんは
魚のタラが好物である
ということも付け加えておきます。
イタガキくんのご自宅が有る、
高瀬地区は、
べにばなの産地
として有名であり、またスタジオジブリ作品
“おもひでぽろぽろ”
の舞台となった場所だそうです。
この地域ではべにばなカードなるものが流通中らしいです。
何かのヒントになるかと思って、なかば強引に
有名な天童木工さんにも行ってきました。
ほんと、好青年なんですよね〜、イタガキくんは。
松尾芭蕉が詠んだ句で有名な山寺も
高瀬地区の周辺。
そして、いたるところに“さくらんぼ”。
ほんとに“さくらんぼ”畑だらけでした。
名物、ずんだ餅
何はともあれ、べにばなカード会員になりました。
イタガキくん。
お土産もたくさん頂き、本当にありがとうございました。
なんだか、あちこち引きずり回してしまって
申し訳ない気持ちで一杯です。
“日本で作ってるんだから桐紙だって和紙”
だと僕は思ってます。
貴殿のその気概あふれる技は、
きっと多くの方に受け入れられるものだと
信じてやみません。
余計なプレッシャーかもしれませんが、
少なくとも僕は応援し続けます。
プレドラグ ミチビッチ
Predrag Michivic
Mr. Michivic
国際的なサッカー選手プレドラグ・ミヤトビッチは遠い血縁関係にあたり、星占いをこよなく愛する、夢見がちで妄想癖ないつもひとりでブツクサ言ってる困ったおっさん。TAKIPAPER研究開発企画部門の顧問キャラクター。
カボちん
KABO-chin
TAKIPAPER総合折衝担当見習い助手。どんなにこんがらがった交渉ごとも、彼女が1本電話を入れるだけであっさり解決しちゃう!的なことを夢見て描かれたキャラクター。