イタガキくんがやって来た!

イタガキくん

板垣 好春(いたがき よしはる)
29歳 男 板垣桐紙(きりがみ)工業代表。独身、山形県在住。

はるばる山形県から9時間かけて“桐紙(きりがみ)職人”イタガキくんがわが社にやって来ました。

腕が良く積極果敢な父とともに、若くから日本に数少ない桐紙職人として桐紙を生業とする家業に従事。
が、4年前父が病のため他界。その後、幾多の葛藤を経ながらも、今現在、日本に二つしかない桐紙業者の代表として日々を生きる…。

そんなイタガキくんが、遠路はるばる山形県からイカツイ車に乗って一人でわが社に来てくれました。

セルシオ

エンブレムとかが金色になってる、いかついセルシオ。
この日のため、わざわざお兄さんに借りたらしい。
傷付けたりしないように高速では90km/h巡行運転で来たそうです…。

…ひっくるめて、どうやらただ者ではなさそうです。

それならば!と、この辺のただ者でない人、代表格の人間国宝、岩野市兵衛さんのところにご案内してみたところ…、

質問タイム

会話がはずむ、はずむ。
イタガキくん、伝統産業にいそしみ偉大な職人である市兵衛さんに有言無言の熱いエールをもらってました。

記念撮影

記念に一枚。

明日ご近所で、どうしてもはずせない用事があるとのことで、
イタガキくんはこの後おろしそばを食べて、そそくさと帰っていきました。

イタガキくんがやってる桐紙(きりがみ)というのはこの

2種類の桐紙(きりがみ)

木をうす〜く削って作った木の模様のついた木の紙です。

色の濃いものを

未晒

未晒(みざらし)と言い、

白っぽいものを

晒

晒(さらし)と言います。

イタガキくんは修行の半ばで急にお父さんが亡くなってしまったために、
今のところ、晒(さらし)の桐紙は作ることが出来ません。
晒(さらし)は未晒(みざらし)の桐紙にさらに色を薄くするような処理を施すらしいです。

でも、きっとそのうち晒(さらし)の桐紙も出来るようになるはずです。

弱音を吐くな、イタガキくん
すべての葛藤を乗り越えるんだ、イタガキくん
さようなら、また会う日まで…。


つづく

→イタガキくんちに行ってきた!

*追記(住所など)

板垣桐紙工業
〒990-2231 山形県山形市大字大森576-36
TEL&FAX 0236-87-4139

さらなるエールが刻まれたページはこちら

この行程を担当する職人達!

プレドラグ ミチビッチ

Predrag Michivic

Mr. Michivic

国際的なサッカー選手プレドラグ・ミヤトビッチは遠い血縁関係にあたり、星占いをこよなく愛する、夢見がちで妄想癖ないつもひとりでブツクサ言ってる困ったおっさん。TAKIPAPER研究開発企画部門の顧問キャラクター。

カボちん

KABO-chin

TAKIPAPER総合折衝担当見習い助手。どんなにこんがらがった交渉ごとも、彼女が1本電話を入れるだけであっさり解決しちゃう!的なことを夢見て描かれたキャラクター。

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