序章(はじめましてミチビッチです)

大商品開発計画始動に先立ちまして、うちのミチビッチのほうから、経緯の説明および決意表明がございます。

はじめまして、ミチビッチです。

生まれはセルビア・モンテネグロ。
国際的なサッカー選手、プレドラグ・ミヤトビッチとは遠い血縁関係にあたり、
星占いをこよなく愛する好青年です。
(私自身のプロフィールに関しては、各方面に配慮して
ふんだんにフィクションがちりばめられておりますが、あしからずご了承下さい。)

それはさておき、私がTAKIPAPERに身を置くようになって1年余り、
紙に囲まれた生活を営むうちにムラムラと“ものづくり”の欲求にかられたり、
また単純に必要に迫られたりで、とにかくこの度、
わが社独自の商品の開発にたずさわる運びとなりました。
微力ながら目一杯頑張ります。

いきおい余って大胆で挑発的な表現をしちゃうこともあるかも知れませんが、
そこは若気(わかげ)のいたり、ほとばしり。
どうか寛大なお心で見守ってください。
なにとぞ末永くよろしくお願い致します。

というわけで…、

包みすぎじゃね〜か!?

さっそく挑発気味でスミマセヌ。
TAKIPAPERに身を置いて紙製品に囲まれる日々を送るようになって以来、
なんだかず〜っと、心の奥に妙な引っかかりを感じていたわけですよ、私は。
それはコレ!…、

わが社では通称PP(ピーピー)、
ひらたく言えば“透明なビニールぶくろ”でありまして、

とにかく、なんでもかんでも!
やたらめったら!ってな勢いで、
紙製品をPP(ピーピー)ん中に突っ込むんすよ。

そしてこうなる…。

(“まつりの後”的せつない風景)

ビニール袋のふたの部分にのりが付いていて、そののりの部分は
別のビニール片が被せてあるわけです。
で、袋の封をする時にビニール片をはがして、
のりの部分をあらわにして、“ペタッ”とふたを引っ付けるわけです。

ゆえに、製品を1個袋詰めすると、
もれなくビニールのゴミが1個出ちゃうという始末…。

だからですね、最終消費者様のところへ製品が届くまでには、
きっとこの手の“日の目を見ないゴミ”が大量に出てるんだろうなと
想像できるじゃないですか?

“それってかな〜り無駄じゃね〜か!?”って話ですよ。

しかも最終消費者様も製品を手にしたら包んであるビニール的なものは
“いらね〜やっ!”って思われる場合も無くはないじゃないですか?

紙とか燃えるゴミの回収は週に2回ですけど、
“プラ”マークのビニール的なゴミの回収は2週間に1回しかないっつ〜の!
(あくまで私の住む地域でのゴミ回収のサイクルですが、
たいていどこも大して変わらないと思われます。)

かさばるし、捨てられないし…、っていう。

それに加えてですね、製品を透明なビニール的なもので包んで、
それを紙の箱にいれて、それを段ボール箱に入れ、
それをさらにでっかい段ボールに入れて出荷したりするわけですよ。

“いったい何層構造なんじゃい?!ミルフィーユじゃあ、あるまいし!” っていうお話ですよ。

昨今話題の薄型テレビなんかも、新品を買ってきて箱から出したら、
本体のかさの倍ほどのゴミが出ちゃうってノリでしょ?

しっかりした梱包っていうのはとても大事なのは良くわかるんすけど、
それでもなんか、しゃく然としない感じがするじゃあないですか…?

ビニール的なものの宿命

ちょっとビニール的なものを悪く書きすぎた気がするので、
視点をビニール的なサイドに移すと彼らは彼らで大変なんすよ。

中身を湿気や水分や汚れなどからしっかり守って、
なおかつ中身は何なのかは一目瞭然!っていう、
よく考えたらとても重要な役割を果たしてるわけですよ、彼らは。

にもかかわらず、誰からも求められない日陰に生きるもの的存在。
ぞんざいに扱われたり、その存在すら忘れられてることもしばしば…。

決して思いが通じることのない恋愛を何度も何度もくり返すという
宿命を背負って生まれてきた男という風情。
(ちょっと大げさだったかな…。)

せつないね〜、クっ…。

そんなこんなをひっくるめまして、
私は一つの結論にたどり着いたわけであります!

TAKIPAPER商品基本方針

結論から先に言っちゃいますと、

・ビニール的な包装をあえてしない。
・梱包は紙だけを使い必要最低限に抑える。

ってことを大前提に紙製品を企画、開発、商品化しよう!ということです。

世の中広いんだから、そういう“ものづくり”があってもいいんじゃあないかな?
と思った次第です。

そしてそんなTAKIPAPER商品がじわじわ世の中に広まっていくことによって、
景況感の悪さゆえ、なんだかやや停滞気味の和紙や紙に関わる人たちが、
ちょっとだけでも元気になったらいいなあ、ステキだなあ、
もし、そんなことになったら、“俺は俺に惚れちゃうなぁ”、
なんて妄想が、果てしな〜く膨らんでいくわけですよ。

リンカーン大統領のゲティスバーグでの名文句、 “人民の、人民による、人民のための政治”をもじって、
“紙の、紙による、紙のための製品”
なんてうたい文句も思いついちゃったりとかして…。

あんまり大上段に振りかぶりすぎて、
がちがちに肩の力が入りまくりな感じも、なんかアレなので、
“肩、あったまってるね。”
ぐらいの適度な勢いを保ちながらやっていきたいと思っとります。

でも、さんざん偉そうにビニール的なものについて
書いておきながらも、
実は、だいぶ前に作ったわが社のステッカーは
ビニール製だったりとかして…。

テロ〜ン。この質感がたまらん!
(これが人の業『ごう』の深さっすね…。)

ウ〜〜〜ン。 ここのテキスト全体、文字の量が増えるほど、
何が言いたいんだか分からなくなってきた…。

総括しますと…

要するにTAKIPAPERおよび私、ミチビッチは、

・ビニール的な包装をあえてしない。
・梱包は紙だけを使い必要最低限に抑える。

という方針にもとづいて、それでなおかつ、

・いわゆるひとつの“ノリ”的なものを大事にして、

商品づくりにいそしんでいく所存です、
ということであります。

どうかよろしくお願いしまっす!!
(かなりの長文失礼しました。これからはもっと端的な表現を目指します。)

この行程を担当する職人達!

プレドラグ ミチビッチ

Predrag Michivic

Mr. Michivic

国際的なサッカー選手プレドラグ・ミヤトビッチは遠い血縁関係にあたり、星占いをこよなく愛する、夢見がちで妄想癖ないつもひとりでブツクサ言ってる困ったおっさん。TAKIPAPER研究開発企画部門の顧問キャラクター。

カボちん

KABO-chin

TAKIPAPER総合折衝担当見習い助手。どんなにこんがらがった交渉ごとも、彼女が1本電話を入れるだけであっさり解決しちゃう!的なことを夢見て描かれたキャラクター。

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