剥離紙

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↑これは弊社製の機械漉き剥離紙です。

国宝「鳥獣人物戯画」のうち「丙巻」という巻物は、両面に絵が描かれた一枚の和紙を薄く2枚にはがした後、つなぎ合わせて一つの絵巻物に仕立て直したものであることが分かったそうです。

手漉き和紙は断面が層状になっているので、水に浸すと何層にも剥がれるのですが、ここまで大きいサイズのものをはがすのには、相当の根気と技術が必要だったと思います。

あるものの特性を最大限利用し、工夫する姿勢。昔の人に負けていられません。

手漉き和紙の特性を残しつつ、機械漉き和紙で再現したのが冒頭の画像の剥離紙であります。

紙を巻くとどうしてもシワやヨレができてしまいます。
そのような状態を避けるため、作品を描いた紙を剥離し、薄い状態にして、
掛け軸などに仕立てるのであります。


*参考トピックス…鳥獣戯画、表裏に描かれていた…はがして巻物に(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20110215-OYT1T00931.htm

この行程を担当する職人達!

プレドラグ ミチビッチ

Predrag Michivic

Mr. Michivic

国際的なサッカー選手プレドラグ・ミヤトビッチは遠い血縁関係にあたり、星占いをこよなく愛する、夢見がちで妄想癖ないつもひとりでブツクサ言ってる困ったおっさん。TAKIPAPER研究開発企画部門の顧問キャラクター。

カボちん

KABO-chin

TAKIPAPER総合折衝担当見習い助手。どんなにこんがらがった交渉ごとも、彼女が1本電話を入れるだけであっさり解決しちゃう!的なことを夢見て描かれたキャラクター。

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