さようなら、紙夫婦。

どうさをする姉川夫妻画像

僕が勝手に“紙夫婦(かみめおと)”と呼び敬愛してやまないわが社の職人、姉川外見と姉川麗子が、いま静かに会社を去ろうとしている。

その予兆はしばらく前からあった。

1年ほど前までは、朝7時を過ぎると
姉川外見がバイクに乗ってやって来て、
僕と二人して吊ってある紙を下ろしていた。

それが段々と遅くなり、最近では7時30分頃、
紙もあらかた下ろし終わった頃になって
ようやく現れるようになり、
その訳を聞いてみると、

「夜中目が覚めてどうにも寝れないのだ…」

という。

おそらく、山と積まれた姉川夫妻担当の、
紙の特殊な加工の仕事と、

若い時ほどはどうにも言うことをきかなくなってしまった
自身の身体との間に、
言い知れないストレスを感じてたのではないだろうか…?

姉川外見が

「うら、今月いっぱいで辞めるわ。」

と言った時、われわれは引き止めることが出来なかった。
程なくして、姉川麗子も退職することを決めた。

姉川夫妻はわが社にとって、初の従業員である。

今は亡き会長・瀧睦、現在も著しく健在なその妻、ふさえ。
現社長、輝夫とその妻、美智代。

この4人が紙の事業を興し、
これから馬力を出してやって行こうとした時、
真っ先に声をかけたのが睦の弟の
姉川外見とその妻、麗子である。

それから約四半世紀、紙の仕事をやり続け、
わが社の紙にまつわる仕事の推移とともに、
数多の技を磨き続けた。

その技術蓄積はわが社の宝である。

が、しかしである。

しばらくは指導的立場で、
わが社の仕事を見守ってはくれるものの
われわれも甘えてばかりはいられない。

姉川夫妻の技術を一日も早くものにし、
さらにその上を目指そうではないか!

人間も会社もそうやって力をつけて成長していくのだと思う。
そして姉川夫妻もそういうことを望んでいると信じる。

その労をねぎらい、果てしない感謝を表明するため

“名誉職人”

として、今日から姉川夫妻をみんなの心に刻んでおきたい。

「姉川外見さん、麗子さん、本当にお疲れ様でした。」


★改めまして、↓こちらがわが社スタッフ紹介

スタッフ紹介|World Famous TAKIPAPER Crew

この行程を担当する職人達!

プレドラグ ミチビッチ

Predrag Michivic

Mr. Michivic

国際的なサッカー選手プレドラグ・ミヤトビッチは遠い血縁関係にあたり、星占いをこよなく愛する、夢見がちで妄想癖ないつもひとりでブツクサ言ってる困ったおっさん。TAKIPAPER研究開発企画部門の顧問キャラクター。

カボちん

KABO-chin

TAKIPAPER総合折衝担当見習い助手。どんなにこんがらがった交渉ごとも、彼女が1本電話を入れるだけであっさり解決しちゃう!的なことを夢見て描かれたキャラクター。

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