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2005年03月09日
福井デザインアカデミー・オープンセミナー「現代和紙の魅力」
堀木エリ子女史を講師にお迎えしたこのセミナーに行って参りました。
今立方面からも和紙関連業者の方々や、和紙組合関係のお歴々も結構いらっしゃっていて、各方面で好き勝手なことを言っちゃて迷惑かけてる僕としては、微妙にバツが悪くて、離れたとこでこじんまり座って聞いてました。
そうこうしてるうちに自分が可哀想で、愛おしく思えてきたりして…
(かなりな筋金入りのパッパな僕。)
講演は剛胆でしたね、基本的に。
「現代和紙の魅力」って銘打たれてるものの、
8割方堀木女史の過去の仕事ぶりの周辺エピソードの紹介だったりとか…。
でも、いいこと言うなーと思ったのは、
「手漉き和紙づくりにまつわる種々の作業はとても過酷であり、また尊い。そして技術も高い。 だが逆にそれが障壁になって、ふつうの人は簡単に和紙の世界に入って来れないじゃないですか!?」
「今まで和紙に関わってる人たちは、1500〜1200年前(諸説ある)に偉大な先祖が開発した紙漉きのやり方を、基本的には踏襲してるだけで、もっと誰にでも紙が作れるようにしていく努力が足りなかったのでは?」
的な問題提起をされていて、
生まれついた家が紙漉き職人だったりすると、なかなかこの視点は持ちづらいだろ〜なとは思います。おそらく会場の紙関係の方々もかなり挑発的な印象を受けたでしょう。
しかしながら、僕はこの意見は核心をついてると思いますね。
生産者と消費者の思い込みの遥かな温度差…、
紙漉きの職人達は
「なんで我々の仕事はこんなに安い評価で、しかも需要が先細って行くのだろう?」
とか思っているのに比して
消費者さんは
「たかが紙でしょう??」
みたいな程度の理解。
このあたりを緩やかに、時には大胆に紐解いていこうとすることが
今後の重点課題の一つであると肝に銘じた次第です。
*付記:手漉き職人の仕事ぶり参考ページ
九代目岩野市兵衛の生漉奉書作業工程
投稿者 michivic : 2005年03月09日 04:54
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