ちぎり和紙のちぎれ際の毛羽立ちの部分を総称して、私たちは耳(みみ)と呼んでいます。
紙のちぎれ際の耳(みみ)の風合いは、紙を漉く時の製法や紙の厚さ、紙の原料の繊維の長さによって、感じが変わってまいります。
*1…ちぎる部分に溝をほどこした厚い紙の場合

↑厚い紙は、後でちぎりやすいようにちぎる部分だけ溝みたいにして漉く場合があります。
そうすると、

↑溝の部分と、ちぎって出来た“モワモワ”した部分とのコントラストが明瞭になるため、耳の全体的な印象がやや唐突な感じになりがちです。
*2…ちぎる部分に溝をほどこした中厚の紙の場合

↑紙の原料の繊維を長めにして、ちぎるための溝をほどこして漉いた、
中ぐらいの厚さ(21/100mmぐらい)の紙ですと、

↑“モワモワ”した感じが際立って、溝の存在も気にならない自然な感じの仕上がりになります。
*3…漉き桁を使った手漉きの場合

↑このような格子状の木の枠を使った、手漉きの耳付きの紙もございます。
その場合は、

↑紙の原料が木の枠で、上図のように遮られるので

↑このように柔らかく途切れた仕上がりになります。
お客さまのお望みの耳(みみ)の仕上がりを、可能な限り再現すべく取り組んでいる次第です。
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